本学修士課程修了生(2021年3月修了)
の熊谷佳和さんの論文が日本共生科学会の『共生科学 2022年 13 巻 』に掲載されました。
タイトル: 創作活動を通して異文化理解を深める授業実践 – 中学校音楽科・アイヌ音楽を素材にして–
概要:
異なる文化を理解すること、
それは今まで自分が経験したことのない態度や習慣を知ることから
始まる。
つまり相手がどのような目的で行動しているのかを理解することで
見えないものが見えてくるようになる。授業実践は異文化(
アイヌ)音楽を教材にして、異文化音楽に覚えた違和感に潜む「
嫌悪感」や「排除感」などに対し、
創作活動を通して異文化に対する感覚のズレを低減させることにつ
なげていく。
また異文化音楽を通し積極的に関わろうとした態度が既有概念(
異文化に対する違和感)を変容させ、
異文化理解を深める態度に変容させていく。
本研究は中学校音楽科における表現領域(創作)において、
異文化音楽に覚える違和感に潜む、
感覚のズレから生じる嫌悪感や排除感を低減させるとともに、
さらにお互いを認め、共に生きようとする態度“共生”
を芽生えさせていくための実践研究である。