教育学研究科修士課程修了生の有住百香里さんが日本乳幼児教育学会第30回大会にて口頭発表を行いました。
「幼児教育と小学校教育をつなぐ接続期カリキュラムに関する研究」
― 保小交流活動から相互理解を深める ―
保育指針改訂(2017)において、幼稚園教育要領等と同様に「育みたい資質・能力(3つの柱)」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10項目)」が示された。このことは、保育所においても、質の高い教育の提供が求められていることを示している。
本研究では、幼稚園教育要領及び小学校学習指導要領で求められている「幼保小連携」に焦点を当て、保育所と小学校が連携しながら接続期カリキュラム編成に取り組んだ成果と課題について考察した。成果としては、接続期における子どもの発達と学びの連続性について相互理解が深まり、経験カリキュラムから教科カリキュラムへと移行する視点を含んだ接続期カリキュラムの編成につながった。今後は、接続期カリキュラムを検証し、保小連携の在り方をさらに追究していきたい。