本学専門職学位課程修了生の澁谷 知範さんが日本生涯教育学会の第44回大会にて口頭発表を行いました

タイトル: 地域コミュニティにおける生活困窮世帯の子ども向け学習支援活動に関する考察
概要:
　本研究は、自治体等を通じて展開される生活困窮世帯の子どもを対象とした学習支援活動の事業を効果的に展開するため、当該活動の社会的機能に着目し、実態及び課題を明らかにし、地域課題の解決を図る地域連携促進に向けた政策的、教育実践的な提言を行うことを目的とする。生活困窮世帯等の子どもに対する学習支援は、2015年に施行された生活困窮者自立支援法に根拠を有する事業である。2018年の同法改正により、生活習慣・育成環境に関する助言等も追加した子どもの学習・生活支援事業として強化されている。
　本研究では、① 学習支援教室の支援者が参画に関わる過程はどのようなものか、② 学習支援活動に関わるネットワークにはどのような特徴があるか、③ 学習支援活動を通じた地域連携促進のためにどのようなシステムが有効か、という3つの問いについて関係者へのインタビューを通じて明らかにする。そのうえで、地域コミュニティにおける学習支援活動の効果的な展開について考察する。