教育学研究科ー博士後期課程

研究科(課程)教育学研究科(通信制課程) Graduate School of Education
 専攻 教育学専攻(博士後期課程) Course of Education Doctoral Program
 定員入学定員5名 収容定員15名 
 学位名 博士(教育) Doctor of Philosophy in Education

【目的】
 教育学研究科博士後期課程は、教育を通じて共生社会を実現するべく、新たに発生する高度かつ広範な教育課題を解決するために実践に根ざした研究を自律的に遂行できる教育実践者や、次代の教育実践者を大学等で養成するような教育者・研究者の育成を目的としています。

【特色】
Ⅰ なぜ今、「博士後期課程」を開設したのか。
 今世界は、不確実でありながら変動し、複雑かつあいまいな状況が加速度的に進んでいます。星槎は、新たに発生する高度な教育課題を解決するため、現場での能力を十分にもっているだけではなく、その基礎をもとに実践に根ざした研究を自律的に遂行できる能力のある教育分野の博士人材の育成を進めます。そしてこれは未来を創っていくための喫緊の課題と捉えています。

Ⅱ 博士後期課程の<養成人材像>
 教育学研究科博士後期課程では、学生は教育課題の解決に資する研究を行っていきます。 本学では、通信制の特長を活かし、教育実践に係る学修、研究方法の深化、研究指導での研究自体の深化のトライアングルにより、研究を進めることができます。これにより、実践現場や教育指導上での応用ができる実践研究者を育てていきます。

 博士後期課程では、実践に根ざした研究と教育がともに出来る人材を次の観点から養成します。

◆(1)初中等教育学校の教員等で、教育現場等での実践上のリーダー
 学校教育現場等での実践上のリーダーとして、教科や個別の指導場面のみに捉われない視野・視点を涵養し、具体的な事象から普遍的な原理や法則を見出し、応用可能な理論を生み出す能力を養成します。これは、教育実践者として実践を理論化・抽象化させ、伝達可能な知の形に昇華させて、周囲の実践者あるいは離れたところにいる実践者にも伝えていける力であり、本学では研究指導を中心とする教育課程を通じて、この能力が身につくように指導をしていきます。養成される人材には、その能力を活かして、主体的に学修機会を創出し、他者と協働し、他者を巻き込みながら実践を改善していくことが期待されます。

◆(2)教員養成課程等を担う短大・大学の教員として、教員養成現場を中心とした高等教育分野での人材養成のリーダー
 次代の教育者を養成できるような高等教育機関の教員養成課程などの教員として、学校での経験や教職の専門知識を伝えるために教育学知識を伝達し、合わせて、実践知を理論化・体系化して次代の教育者(候補)に伝えていくための能力を養成します。養成される人材は、この能力を身につけることにより、理論化や抽象化のノウハウを今後の学校教員になる大学生や大学院生に伝えていくことが期待されます。また、現場から大学院に学びに来る社会人院生に研究方法から学びの仕方までを伝えていくことも期待されます。そして、これらの人材は、教員養成課程等において中核的な役割に担い、コース設計などに関わっていける人材となることが期待されます。

◆(3)看護医療人材養成を担う教員・教育指導者として、看護医療人材養成のリーダー
 高等教育機関の看護医療人材養成に係る教員や教育指導者として、看護などの専門分野の知識や看護医療現場での経験等を伝えるために教育学知識を伝達し、さらに実践知を理論化・体系化して次代の教育者(候補)に伝えていける能力を養成します。養成される人材は、単に実践を自身が行なうだけでなく、実践や研究活動の中での理論化・抽象化のノウハウを持ち、看護医療人材の候補である大学生・大学院生、養成機関の学生、またはキャリアチェンジで学びに来る社会人学生に適切な学びを提供することが期待されます。さらに、これらの人材には、実際に看護師となった者がよりよい看護医療を提供できるように、教育指導者として後進を導くことも期待されます。
     

 研究指導教員について(7名)
 今津 孝次郎
 仁平 義明
 三輪 建二
 細田 満和子
 三田地 真実
 児玉 ゆう子
 石原 朗子
 各教員の詳細プロフィールはこちらからご確認できます。

Ⅲ 博士後期課程での履修について
 本学博士後期課程では、以下の方針により教育課程を編成しています。
  1)自律的に研究を遂行する能力を涵養するため、コースワークにおいて研究指導科目群を中心に据えていきます。
  2)教育に関して実践と理論を往還した研究が行えるよう、専門科目に共通の土台となる必修科目を置き、実践の深化の観点、俯瞰的視野の涵養の観点で、各養成人材像別に必要な資質を身につけるための選択必修科目を置いていきます。
  3)実践に根差した研究・教育を行う能力をつけ、実践から応用可能な理論を導くため、研究手法とその理論的背景を学ぶ基盤科目群を配置していきます。
  4)情報発信力を涵養し、段階的に博士号取得へ向かわせるために研究発表会や博士論文審査を実施、審査合格後に公開発表会を実施していきます。

  博士後期課程で修了のために履修が必要な科目は以下の通りです。
 ・博士研究指導Ⅰ~Ⅲ(必修)
 ・教育実践講究Ⅰ・Ⅱ(必修)
 ・研究方法特別演習(1科目選択必修)
 ・特別講究Ⅰ・Ⅱ(2群より各1科目選択必修)
  これらの科目を履修し、合格することに加え、博士論文審査に合格する必要があります。
  なお、本博士後期課程では、他大学等の単位の認定は現状では行っておりません。

Ⅳ 博士後期課程の3つのポリシー
 博士後期課程では以下のように、3つのポリシー(アドミッション・ポリシー,カリキュラム・ポリシー,ディプロマ・ポリシー)を策定しています。

◆アドミッション・ポリシー
 博士後期課程では、教育を通じて共生社会を実現するべく、新たに発生する高度な教育課題を解決するために実践に根ざした研究を自律的に遂行できる教育実践者や、次代の教育実践者を大学等で養成するような教育者・研究者の育成を目的とします。その際、対象となる人材には、初中等教育の学校教員、教育養成課程を中心とした高等教育の教員、看護医療人材養成を担う教員・教育担当者などを広く教育に関わる者が含まれますが、いずれに関しても、理論のみの研究を行う者ではなく、実務・実践にも携われるような者の養成を目指しています。そこで、次のような意欲と能力を持った学生を広く受け入れます。
  AP1:自身の現場における教育での課題解決に向けて、実践と理論を往還しつつ研究を遂行する意欲を有する者
  AP2:具体的抽象に関して抽象的・普遍的な視点も交えて考察する素養、ならびに、実践に根ざした理論を構築するための理論的思考力を有する者
  AP3:自身の現場に関して、学問としての教育学以外での、必要な専門知識・経験を持つ者
  AP4:研究により生まれた知見を教育の現場での実践的な問題解決に活用し、研究成果を現場の改善へとつなぐ役割を積極的に担い、情報発信していく意欲を持つ者

◆カリキュラム・ポリシー
  CP1:自律的に研究を遂行する能力を涵養するため、コースワークにおいて研究指導科目群を中心に据える。
  CP2:教育に関して実践と理論を往還した研究が行えるよう、専門科目に共通の土台となる必修科目を置き、実践の深化の観点、俯瞰的視野の涵養の観点で、各養成人材像別に必要な資質を身につけるための選択必修科目を置く。
  CP3:実践に根差した研究・教育を行う能力をつけ、実践から応用可能な理論を導くため、研究手法とその理論的背景を学ぶ基盤科目群を配置する。
  CP4:情報発信力を涵養し、段階的に博士号取得へ向かわせるために研究発表会や博士論文審査の際の公開発表会を利用する。

◆ディプロマ・ポリシー
  共生の理念のもと、実践の深い問題意識に裏打ちされた高い専門性を持ち自律的に研究を遂行できる教育・研究の実践者を養成する目的から、博士論文、それに付随する単位修得、学会活動や論文発表等の業績によって、以下の要件をすべて満たすことが示された者に対して、博士(教育)の学位を授与します。
  DP1:自身の専門分野の知識を活かしつつ、教育に関する実践と理論を往還して自律的に研究を遂行する能力を持つこと
  DP2:教育の現場における課題を本質的問いとして示し、実践から応用可能な理論を導く能力を持つこと
  DP3:自身の専門分野の教育について、個人から社会システムまでを含むような包括的な視点で俯瞰できる能力を持つこと
  DP4:実践を基にした研究から生まれた知見を生かし、教育の現場での実践的な問題解決を行うとともに、研究成果を現場の改善へとつなぐ役割を積極的に担い、情報発信をしていく能力を持つこと