本学修士課程修了生の石田まなみさんの論文が開発教育協会の機関紙「開発教育」に掲載されました。

タイトル: 他と認め合う児童を育成する 各教科の授業づくり ―小学校教育における「国際理解」の現状と課題
概要:
現在、学校現場では、外国にルーツをもつ児童な どが育ってきた環境の多様化が進み、その環境あるいは背景にある文化の違いなどから学級の中で 友好的な関係を築けずに悩む児童が見られる。筆者は小学校段階で「他と認め合う児童」を育み、共生を実現する教育が大切だと感じている。本稿の目的は、「国際理解教育」を切り口として、教科として指定されていない開発教育を小学校教育の中で実践する際の障壁を明らかにし、授業実践に向けた手立てのヒントを得ることした。
教員への質問紙調査から、多くの小学校教員が国際理解教育を教科の中での実践することに難しさを感じていることが明らかになった。具体的には、国際理解教育の学習内容（対象）が曖昧であることと、国際理解教育を教科の特性と関連させることの難しさである。今後はこれらの問題を解決し、課題を実現していくために、小学校教育の各教科における開発教育の授業実践の手立てを提案したい。