2023.12.25
修士課程
就職 / 実績 / 活躍
本学修士課程在学生の前川昌代さんの論文が日本看護協会の日本看護学会誌に掲載されました。
タイトル: インシデントの情報共有が看護学生の安全意識に及ぼす影響~学年進行による医療安全意識の検討~
概要:
本研究の目的は、継続したインシデントの情報共有が看護学生の医療安全意識に及ぼす影響を明らかにし、医療安全教育について示唆を得るものである。情報共有の方法は、2年次は掲示板を用いて前期・後期実習終了時の2回/年、3年次はICTを活用し4月~12月の実習期間中の毎週末に定期的に実施した。A看護師養成所に入学後、2・3年次も在籍した学生78名を対象に、安全意識尺度を用いた質問紙調査を行った。調査は同じ学生を対象に、2・3年次の各9・12・3月の合計6回行った。その結果、安全意識における下位尺度である「黙従性」に有意差が認められ(p<.01)、多重比較の結果、2年次の3月より3年次が有意に高かった。インシデントの情報共有は安全意識の認識の変化にポジティブに影響を与え、基礎看護教育の中で人間の持つ特性について理解を促し、医療安全意識の向上に向けた学習機会を継続的に提供することの必要性が示唆された。