2024.07.10
専門職学位課程修了生の松山綾子さんが第12回日本食育学会学術大会にて口頭発表を行いました
2024年3月専門職学位課程修了生の松山綾子さんが、学校法人和洋学園和洋女子大学で開催された日本食育学会の第12回日本食育学会学術大会にて口頭発表を行いました。
タイトル: 保育養成校における食育に関する授業展開と学生の意識変容について
概要:
【目的】本研究の目的は保育学生がどのように食育実習を捉えているか、模擬食育体験が保育者としての食育意識変化をどのように変容させるかを明らかにする。
【方法】食育を学んでいない保育養成校の学生(2年生)に①事前学習指導、②模擬保育(食育)指導計画作成、③調理実習を行い、食育に対してどのように意識変化を感じたか、聞き取り調査を行った。
【結果および考察】「食育は楽しい」という意識から事前学習および事後学習について講義およびwebを通じて行った結果「食育は学習である」と言う学習意識の変容がみられた。授業実施前は調理に実際に関わる実習と言うこともあり、「楽しいもの」と言うイメージが先行していた。片づけを含めて90分と言う短時間で模擬保育実習を行ったが、試作を含めた自宅での事前学習は学生に負担があるのではないかと危惧する教員もいた。しかし事前授業指導を含めた指導展開および授業構成において綿密な授業計画の下、指導した結果、「食育は指導学習」であることを学生が認識することが出来た。
【結論】準備や直後の講評および事後の振り返りについてwebでの提出を行った学生については、学生の意欲を強く引き出すことが出来ただけでなく、食育に関する関心および学習の大切さに対する意欲を強めることが出来たが、万全でない学生の学習意欲は弱いままで意欲の変化はわずかであった。