2024.11.11
博士後期課程
平岡麻里教授の著書が出版されました
Reflections of the Japanese Education System in Britain
A Modern Utopia? 1858–1914
Published by Routledge
教育学研究科の平岡麻里教授による、ロンドン大学Institue of Educationでの博士論文を基にした書籍が出版されました。
本書は、1858年から1914年の英国において、日本の教育がどのように受け止められていたかを、新聞、一般雑誌、学術誌、書籍、公式報告書などの多様な文献を参照しながら探求しています。時系列を追いながらも、教育改革や実践、科学ネットワーク、博覧会、貿易、軍事、道徳教育などのテーマに沿って論が進められています。著者は、英国人の日本教育に対する態度やコメントが、自国の教育制度や教育改革に対する不満を反映していると論じています。
日本から英国へ向かうトランスナショナルな教育情報の流れの歴史に新たな光を当てる本書は、教育史、文化史、比較教育の分野における研究者にとって魅力的な基礎資料となるでしょう。