2024.11.13
修士課程
就職 / 実績 / 活躍
修士課程修了生の徳野尚且さんの論文が人間総合科学大学紀要 人間総合科学46号 24巻1号に掲載されました
修士課程修了生の徳野尚且さんの論文が人間総合科学大学の人間総合科学大学紀要 人間総合科学46号 24巻1号に掲載されました。
タイトル: 老年看護学実習における「生活史の語り場」と 学生の高齢者観の変化に関する研究
概要:
老年看護学教育において、生活史を聴き取ることは高齢者の強みを理解する方法の一つであり、本学看護学科では、その知識を1年生の授業で学習している。しかし、3年生の臨地実習において、学生がその知識が十分に活用されず、個別性のある援助につながらない実態に筆者は直面した。
本研究では、実習で受け持った高齢患者の生活史を聴き・語り合う「生活史の語り場」を設け、参加した本学学生の高齢患者に対する関心や理解に及ぼす影響について調査した。語りの場の実践は、高齢者イメージを肯定的に変化させ、高齢者との共生を考える共生教育と倫理教育を融合した活動の一つとして有効であったと同時に、学生の高齢者イメージの変化に関連する因子として力量性で説明できる部分が多いことが示された。
今後は、語りの場の活動理念の整備と活動範囲の拡大によって、新たな知見が得られることが期待される。