専門職学位課程修了生の中嶋章浩さんが日本LD学会 第33回大会にてポスター発表を行いました

専門職学位課程修了生の中嶋章浩さんが日本LD学会の日本LD学会 第33回大会にてポスター発表を行いました。

タイトル: スモールステップで学ぶ調理実習 誰でも習得出来る包丁技術

概要:
包丁技術は手先の器用さなど特別な才能を持つ者だけが習得できる技術ではなく、“誰もが身につける事ができる技術”である。
適切な指導と効果的なスモールステップ（以下SPと表記）を経る事で調理初心者でもプロとして通用する包丁技術の習得が出来る事を明らかにする。包丁の持ち方・切り方に関して言語指導が有効であると先行研究でも実証されている事から学生全員は同じ教授方法で学習し、技やコツにあたる感覚的な身体知についても統一した言語内容で指導した。包丁が上手く使えない学生に対するSPとして胡瓜の輪切りを導入した。玉ねぎ・胡瓜の切れた厚み・大きさ・枚数をデータとして記録した。また、正しい持ち方・動かし方・添え手と包丁の動きのシンクロについても実習ごとに記録しデータとした。玉ねぎ・胡瓜計10回の調理実習を通してプロの包丁技術の習得を目指した。その内14名中12名がプロとして通用するレベルの包丁技術を習得するに至った。統一した指導方法と、状況に合わせてSPを効果的に導入した事で、回数は少なくても確実に技術の習得の為のプラクティスになった。