専門職学位課程在学生の塩﨑由規さんの記事が月刊スポーツメディスンNo.261に掲載されました

専門職学位課程在学生の塩﨑由規さんの記事がブックハウスHDの月刊スポーツメディスンNo.261に掲載されました。

タイトル:連載「ストリートダンスで起こりやすいケガとその予防　12 」 KRUMP

概要: KRUMPは、1990年代にロサンゼルスのサウスセントラルで、犯罪や暴力から若者を守るために生まれたストリートダンスです。全身を使った爆発的な動きと即興性の高さが特徴で、ストンプやチェストポップ、アームスイングなどのダイナミックな動作を通じて、怒りや喜びなどの感情を直接的に表現します。技術よりもその場の感情を率直に表現することが重視され、他のストリートダンスと比べて個人的で感情的なスタイルといえます。一方で、腰椎への負担が大きく、特に成長期には腰椎分離症などのリスクが考えられるため、体幹部のアイソレーションを習得し、適切な準備をすることが重要です。また、言葉にできない感情を身体で表現することで、心理的ストレスの緩和に役立つ可能性があり、箱庭療法や手話、絵画などの非言語的なコミュニケーションと共通するセラピー的な要素を持ちます。しかし、KRUMPは単なる自己表現ではなく、社会的な差別や貧困という厳しい環境の中で生まれた文化であるため、その背景を理解した上で向き合うことが大切です。