2025.06.18
専門職学位課程
就職 / 実績 / 活躍
松山綾子さん(専門職学位課程修了生)が一般社団法人日本食育学会「第13回日本食育学会学術大会」にて口頭発表を行いました。
タイトル: 嚥下障害を持つ低学年児童への 食事指導と安全確保について
概要:
【目的】 嚥下障害および食物アレルギーを持つ小学校低学年の児童に対し、将来、原学級にて給食を安全に他児童と食べることが出来るようにするための指導方法の確立をする。
【活動内容】 ①児童Aに対し、アレルギー食が提供される献立の日は、本児の家庭より持参される食を安全に提供できる手順を確立した。②はじめて触れる食材に対して警戒心が非常に強い本児に対し、その改善と食べ方についても指導を行った。
【活動成果】小学校低学年であるが、原学級でアレルギー食が出ている日でも、他児童と同席して食べることが出来るような下地を作った。当初では咀嚼と嚥下が連動せずに食材を喉に詰まらせることもしばしばあったが、食材の大きさの配慮や姿勢矯正を行うことにより 嚥下や給食の安全手順の確立が出来た。
【今後の課題】 給食の配膳については、安全な方法の確立は出来た。一方で直径 1.5mm~1cmを超える食材や肉などの繊維が多い食材については、嚥下困難である本児の食材への警戒心を解くことが出来ずにいた。今後はこのような児童に対し、食べられる食材をどのように増やしていくか、食事の正しい姿勢についても指導を行い、安全な給食の提供を目指すことが必要である。