2025.09.12
専門職学位課程
就職 / 実績 / 活躍
塩﨑由規さん(専門職学位課程在学生)が公益社団法人東京都柔道整復師会の第43回東京学術大会にて口頭発表を行いました。
【タイトル】 柔道整復施術所におけるABA活用と慢性疼痛リハビリテーションの新展望
【概要】
本研究は、柔道整復施術所における慢性疼痛リハビリテーションへの応用行動分析(ABA)の導入可能性を検討したものである。慢性疼痛は身体的要因に加え、回避行動や無活動などの行動学的要素が関与する複雑な症候群である。ABAのABCモデル、強化、シェイピング、セルフマネジメントを整理し、柔道整復施術所の継続的接触や非医療的環境との親和性を確認した。さらに、N-of-1 trial を想定したシングルケースデザインにより、行動変容と疼痛推移を科学的に検証する枠組みを提示した。結果として、ABAは不適応行動の機能分析や望ましい行動習得の強化、セルフマネジメント促進に有効であることが示唆された。特に、施術所の親密性や継続性は患者の主体的行動再構築に寄与し、地域に根ざした慢性疼痛支援の拠点として新たな価値をもたらす可能性がある。
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