相根良平さん（本学修士課程修了生）が日本共生科学会の日本共生科学会第17回学会大会にて口頭発表を行いました。

【タイトル】 特別支援学校センター的機能担当教員の専門性に関する研究−地域支援COへのインタビューを手がかりにして−

【概要】
2006年の学校教育法改正により、特別支援学校にはセンター的機能の実施が努力義務として課された。体制整備が進む一方で、専門性を有する地域支援COの人材確保が全国的課題となっている。これらの課題を改善するには、業務に必要な専門性の明確化と養成研修の在り方の検討が不可欠である。本研究は、地域支援COに求められる専門性を明らかにすることを目的とし、A県内の特別支援学校10校に依頼し、同意を得た8人に半構造化インタビューを実施した。KJ法による分析の結果、123のコードが抽出され、29のサブカテゴリーと8つのカテゴリー(幅広い知識、アセスメント、コミュニケーション、関係機関連携、研修協力、支援方法の提案、相談業務の運営、セルフマネジメント)に整理し、「地域支援COの専門性の構成要素(試案)」を作成した。そのうち17項目を「特に重要な専門性」とし、それらを習得するための「養成研修プログラム(試案)」を作成した。