2026.03.14
専門職学位課程
就職 / 実績 / 活躍
松山綾子さん(専門職学位課程修了生)が日本子ども若者学会 第1回研究大会にて口頭発表をしました。
【タイトル】レッジョ・エミリア教育の完全導入はなぜ難しいのか-日本の幼児教育の現状から考える-
【概要】日本の幼児教育は、保育所保育指針や幼稚園教育要領など国の定める枠組みに基づき、全国で一定の教育内容と到達目標を共有する制度である。安全性や基本的生活習慣、社会性の育成などを計画的に実施できる利点がある一方、年間・月間指導計画を重視するため柔軟な活動展開が難しい側面もある。これに対し、イタリア発祥のレッジョ・エミリア教育は、子どもの興味や対話から生まれるプロジェクト型の学びを中心とし、教師と子どもが共同でカリキュラムを形成する点を特徴とする。また、環境を「第三の教師」と捉え、学びの過程を記録するドキュメンテーションを重視する。両者を比較すると、日本は計画性と平等性、レッジョ教育は柔軟性と創造性に強みがあるといえる。日本で全面導入することは制度や業務負担の面で難しいが、計画に余白を設けたミニ・プロジェクトの実施、簡易的なドキュメンテーション、環境構成の工夫、教師同士の対話の促進などを通して部分的に取り入れることは可能である。既存制度を基盤にレッジョの要素を活用することで、子どもの主体性や対話的な学びをより豊かに育むことが期待される。




