教員プロフィール(博士後期課程)
西永 堅(にしなが けん)
教育学研究科研究科長・博士後期課程課程長
専門分野/臨床心理学、応用行動分析学、特別支援教育早期療育、家族支援、インクルージョン
※博士後期課程の研究指導は担当しない
研究テーマ
- 発達が遅れている子どもたちへの早期支援(知的障害、学習障害、自閉症スペクトラム障害など発達障害)ならびに両親・きょうだいなどの家族支援
- 発達途上国を中心とした早期療育の啓発活動
- 震災後の心理支援(福島県相馬市を中心に)
平岡 麻里(ひらおか まり)
研究指導領域「教育史(西洋教育史)」
専門分野/西洋教育史(特にイギリス)、(日英)文化交流史、(日英)比較教育
私はイギリスの大学院に在籍し、16年かけて博士論文を書きました。日本で働きながらほぼ「通信教育」状態でしたが、その間の指導の先生たちとの関係は、独立した大人同士の、しかしとても個人的で親密なものでした。そうした私には星槎大学大学院が目指す教育の在り方は非常になじみのあるものです。「教育」を「教え学ぶ人間の活動すべて」と広くとらえ、過去と現在、そして未来を見つめながら、みなさんの経験や、考えていることを博士論文という形で世に出すお手伝いをしていきたいと考えています。
研究テーマ
- 19世紀後半から20世紀初頭のイギリスにおける日本教育観(科学技術教育、商業教育、道徳教育、国際博覧会における教育展示など)
細田 満和子(ほそだ みわこ)
研究指導領域「社会学」
専門分野/社会学、医療社会学、公衆衛生学、生命倫理学、障がい学
ご自身が働いていたり日常生活の実践を行ったりしている中で気づいた疑問や問題を、研究課題として設定し、様々な研究方法の中からどれがその課題を解くためにふさわしいかを吟味し、研究を進めていってほしいと思います。その際に多くの教員や院生と交流し、何度も対話をしてみてください。研究の成果は、ぜひ現場の問題を改善するために役立ててください。
研究テーマ
- 病いの経験
- 医療専門職論
- 患者会とアドボカシー
- 医療ガバナンス
- コミュニティ再生論
松浦 均(まつうら ひとし)
研究指導領域「教育心理学」
専門分野/教育心理学、社会心理学、対人コミュニケーション、学校心理学
これまで援助行動の研究をしてきましたが、どんな場面でも被援助者側の視点から考えてみることが重要です。援助が上手くいくと「助けられる側」も「助ける側」も共に幸せになります。お互い相手を尊重し、コミュニケーションを通して対話をしながら、困ったときに他者に上手く助けてもらう力、すなわち「受援力」を身につけてください。研究を進めていく上でも、これは大きなポイントです。
研究テーマ
- 対人的相互作用としての援助行動、援助要請行動、ソーシャルサポート
- 対人コミュニケーション、ソーシャルスキル
- PBL方式に基づく授業の開発
芳川 玲子(よしかわ れいこ)
研究指導領域「臨床心理学」
専門分野/学校不適応、メンタルヘルス、ストレス、学校心理学、心理的アセスメント
臨床心理学は一つの事象から人間の心の仕組みを解明し、そこから解決方法を考える学問です。不登校の子どもはなぜ学校にいくことがそれほど苦しいのか、ネット依存はどのような状況で形成されるのか、うつ病の人はどのように回復していくのかなどが研究テーマです。世の中の定説が本当の場合もありますが、研究をすすめていくうちに実は違ったという発見もできます。人の心には多くの謎があります。それらを一緒に解明しませんか。
研究テーマ
- 不登校・いじめとカウンセリング
- ネット依存と精神的健康
- 学校における教育相談の体制づくり
- 職業的専門性を高めるスーパービジョン
古壕 典洋(こぼり のりひろ)
研究指導領域「教育学」
専門分野/社会教育学、生涯学習論、遠隔教育論
これまでに2つの関心にもとづいて研究を進めてきました。ひとつは、地域づくりと学びです。自分たちの地域を自分たちの手でつくっていくこと、わたしの学びがあなたの学びでもあるような教育のあり方、などに興味があります。もうひとつは、通信・遠隔教育です。わたしたちはモノに触れ、他者と出会い、自分自身と向き合いながら学んでいます。こうした学びの過程と遠隔メディアを用いた教育との関係について考えています。
研究テーマ
- 地域づくりと学び
- 遠隔メディアを活用した自学自習
土岐 玲奈(とき れいな)
研究指導領域「学校臨床学」
専門分野/学校臨床学、教育相談、教育心理学
通信制高校で、学習支援を介した「アクションリサーチ」を行ってきました。その場で起きていることを黙って観察するのではなく、自らのその場の一員として行動し、人と関わりながら、いかに調査を行うのか、そうして得られたデータをいかに扱うのか。調査者でありながら支援者でもある「自分」を含む世界を調査研究することについて考えています。
研究テーマ
- 困難を抱える生徒に対する学習を媒介とした支援のあり方
- 通信制高校における教育の現状、課題と可能性
原田 公人(はらだ きみひと)
研究指導領域「特別支援教育」
専門分野/インクルーシブ教育システム、聴覚障害教育、早期療育、リハビリテーション
私は、これまで特別支援教育に携わってきました。その過程で、医療や福祉との関係が欠かせないと感じてきました。特別支援教育は、究竟、共生社会の形成を志向しており、関係機関との連携が不可欠です。星槎大学は「共生」をキーワードして、教育理念の一つに、特別支援教育を担う教師等の育成を目指しています。将来、専門職としてのスキルアップを図ることと同時に、広い視野で社会貢献する気持ちを大切に研究に勤しんでください。
研究テーマ
- 障害のある児・者への家族(地域)支援と多機関連携
- 教育専門職としての授業実践の在り方